白水社から『フランス・ルネサンス文学集 1 学問と信仰と』が出ました.
宮下志朗・伊藤進・平野・隆文編訳,『フランス・ルネサンス文学集 1 学問と信仰と』,白水社,2015.
収録作品のなかで特に目をひくのはアンリ・エティエンヌの『ヘロドトス弁護』でしょうか.
アンリ・エティエンヌ*1はフランス・ルネサンス期の代表的な古典学者のひとりで,プラトン全集*2やギリシア語辞典*3の編集で知られます.
抄訳ではありますが,こういう作品が日本語で読めるようになるのは嬉しいことです.なお訳者は,昨年,水声社からロレンツォ・ヴァッラの『「コンスタンティヌスの寄進状」を論ず』を出された高橋薫先生です.
ロレンツォ・ヴァッラ(高橋薫訳),『「コンスタンティヌスの寄進状」を論ず』,水声社,2014.