新刊近刊いろいろ
新配架図書をいろいろと(あまり図書館らしいことをしていなかったので).
衿沢世衣子さんの『ちづかマップ』第3巻が出ました.
単行本でフォローしていたので完結は驚きであり寂しくもあります.今和次郎も出てくる「むさしの編」,りんちゃんと海苔漁の歴史をたどる「大森編」が特に気に入りました.たぶん実際の子どもたちならあまり興味を示さなさそうな渋めの「調べ学習」を楽しそうに進めていくのがツボです.
また利用者の要望にこたえて雑誌コーナーには『1月と7月』(既刊3巻)が新規に追加されました.
是非御覧ください.
しばらく先になりますが,学術書にはカエサル『内乱記』のOxford Classical Texts版(C. Damon校訂)を配架予定です.
このシリーズはギリシア語の方ですでに序文が英語になっていましたが,目次を見る限りついにラテン語作品でも序文が英語になってしまうようです……
また,こちらは近日中に手に取れる形になると思いますが,エラスムスの『格言集』抄訳が知泉書館より刊行されます.
昨年には『痴愚神礼讃』の新訳など沓掛先生のお仕事が世に出ましたし,ちょっとしたエラスムス・ブームが来ているのでしょうか.確かに,今の時代状況からいっても一層注目されて然るべき「知の巨人」ではありますが.
『格言集』の原文はこちらから.